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2022年08月04日ブログ

パッケージの種類と用途に応じた特徴[サック箱編①]

パッケージの種類と用途に応じた特徴①サック箱編大切な商品をつつむ紙器パッケージ。
素材選びだけでなく、中に入れるものに適した種類や形状を理解しておくことも重要です。

今回は紙器パッケージの中で最もポピュラーなサック箱について、紙工製造、形状設計の観点から掘り下げてご紹介します。

サック箱にはそれぞれ用途に応じたメリット・デメリットがあります。前もってサック箱特徴を把握しておけば、後のトラブルを未然に回避できるかもしれませんので、是非参考にしてみてください。

もくじ

・サック箱とは
・サック箱の種類とメリット・デメリット
     1.キャラメル箱
     2.地獄底
     3.ワンタッチ底
     4.ピローケース
・サック箱制作事例
・まとめ

サック箱とは

サック箱とは、2本の折り罫線が中央で折りたたまれて、のりしろで糊止めして仕上げられる箱全般をさします。
サック箱の組上がりの様子
上図のように単純に二つ折りするだけのサイド貼りや、サイド貼りと底貼りを同時に行うワンタッチ貼り等があります。
一般的にサックマシンと呼ばれるベルト搬送型の量産加工機で製造されています。

【サック箱の組み上がり】

 

サック箱の種類とメリット・デメリット

サック箱にもいくつか種類がありますが、いずれも箱の側面を起こすと内に空間ができて立体の箱となります。そのような簡単に箱にできる形式がサック箱の最大のメリットでしょう。また、量産機も世の中に広く普及しているので、コスト面でも安く抑えることができます。

一方、箱の設定サイズ(幅・奥行・高さ)によって、製造が難しいケースがあり、どんなサイズの箱でも作れるわけではありません。特に、背が低くて幅が広いもの、いわゆる展開図が横長になる箱は、貼りズレが起きやすくサック箱には向いていません。他にも幅や奥行が狭すぎるものや、展開図がかなり大きくなるものは製造リスクが伴います。

それではサック箱の代表的なものを以下に4つ紹介します。

1.キャラメル箱

キャラメル箱の仕上がりイメージと展開図

昔からある最もスタンダードな形状の一つです。
キャラメルを入れる箱に使われていたことが起源となり、キャラメル箱と呼ばれるようになりました。
製造はサイド貼りで、各折り罫を起こすと箱になります。

両サイドが差込型のフタになっていて、どちらからでも開け閉めできるタイプです。

《メリット》

キャラメル箱のメリットは、形状がシンプルでデザインの取り回しが効くことです。
地獄底やワンタッチ底に比べて印刷面を確保できる面積が多く、横置き縦置きの制約もありません。
また、製造対応サイズの範囲も広く、マチが薄いものや小さいもの、大きいものなど、制作者のニーズにマッチしやすい形状です。

  • 組立てがシンプル
  • 縦向きでも横向きでも使える
  • 小さいものから大きいものまで比較的幅広いサイズに対応
  • 比較的低コスト
《デメリット》

形状がシンプルゆえに用途面でのデメリットがあります。
特に底面のロック強度が弱いため、中身が重量物になると、負荷に耐えられず底が抜けてしまう恐れがあります。
他にも、フタの差込フラップが内側に入るので、中身によってはフラップに干渉するケースがあります。箱と中身が同じようなサイズの場合は注意が必要です。

  • 重たいものを中に入れると底が抜けやすい
  • フタの差込フラップが中身に接触する場合がある
《Point》

シンプルな形状の分だけ箱としての機能面も簡素化されているので注意しましょう。
底が抜けるリスクに対しては、フタにロックを付けたり、封印シールを貼るなどで防ぐことができます。

2.地獄底


地獄底の仕上がりイメージと展開図

下組箱とも呼び、4枚のフラップを折り込んで底をロックするタイプのパッケージです。
地獄底という、ちょっとダークなイメージのネーミングですが、名前の由来は、「地獄の底へ落ちたら抜け出せなくなる様子」から来ているそうなので、底強度の強さを特徴としています。
箱を起こす工程はキャラメル箱と同じですが、底のフラップを折り込む必要があります。

《メリット》

キャラメル箱同様低コストで、底抜けしにくい構造がメリットです。
特にお酒の瓶やワインボトルなどの重量物に向いています。
また、箱の内側で干渉するフラップがないので、中身が箱とピッタリサイズでも問題ありません。(上フタの差込の余地は必要です)
製造ラインはキャラメル箱と同様で、製造対応サイズの範囲も広く、コストも抑えられます。

  • 底が抜けにくい
  • 製造対応サイズの範囲が広い
  • 比較的低コスト
《デメリット》

デザイン的に底を下にするのが一般的で、底面へのデザインはあまりできません。
また、底フラップの組み方の手順が決まっており、組むのにやや時間を要します。

  • 置き方に制限がある
  • 底の組み方がやや複雑
《Point》

底組みはやや複雑ですが、下図の手順を覚えれば組むのにそれほど時間はかかりません。
重量物で縦に置く用途の箱であれば、キャラメル箱よりこちらがお勧めです。
ただし、先端が尖っているものを下にする場合は、底が抜けてしまう恐れがあるので注意が必要です。

《地獄底の組み立てかた》

地獄底の底組み手順

3.ワンタッチ底


ワンタッチ底の仕上がりイメージと展開図

サイド貼りと底部の糊貼りが組み合わされた箱形式で、本体を起こすと同時に底が組みあげられます。
箱を一回起こすだけで完成するので、ワンタッチ式と呼ばれています。

【ワンタッチ底の組み上がり】

 

メリット

底が自動的に組まれるため、箱組みの作業コストは抑えられます。
このことから、特に大量生産される製品などで広く利用されている形状です。

また、底が糊貼りされているので強度が高く、地獄底よりも底抜けするリスクが低いと言えます。

  • 組立てが簡単
  • 底が抜けない
デメリット

製造には底のフラップを貼り合わせる専用レーンが必要で、製造コストはキャラメル箱や地獄底より高くなります。
また、対応サイズの範囲がやや狭く、製造できないケースも起きやすくなります。
デザイン面において、地獄底と同様、底を下にするのが一般的で、底面へのデザインはあまりできません。

  • 製造コストがかかる
  • 対応サイズの範囲が比較的狭い
  • 置き方に制限がある
Point

底の強度が高く、組み立てやすいという点が、高い人気の理由の一つです。
製造コストは高くなりますが、生産ロットが大きい商品であれば、組立費用面でメリットが出るケースもあるので、比較検討してみましょう。

4.ピローケース


ピローケースの仕上がりイメージと展開図

組み上がった箱の形状が枕(英:pillow)のように見えるので、ピローケースと呼ばれるようになりました。他にも、太鼓貼りと呼ばれることもあります。
キャラメル箱等と違い、曲面の壁2枚と半円形のフタで構成されています。

メリット

曲線の柔らかいフォルムが特徴的で、ギフトボックスなどで好まれる形状です。ピロー型の特性上、薄モノの箱に向いていて、衣類や流体物、粉末分包といった柔らかい製品でよく使われます。

  • 特別感のある形状
  • 薄いものに向いている
  • 底抜けしにくい
デメリット

箱が楕円形なため側面では自立しません。また、内外にデッドスペースができやすく、四角い箱に比べて輸送効率が悪い点もデメリットです。

  • たて置きできない
  • 輸送効率が悪い
  • 壁の強度が弱い
Point

特徴的なフォルムなため輸送効率はよくありませんが、特別感のある贈答品などに適したパッケージです。

サック箱 制作事例

事例1 商品の優しい感じとシリーズ感を出しました
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事例2 パール紙と金箔のバランスでシンプル且つ華やかな商品を実現
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事例3 艶のあるシルバー紙とエンボスタッチの組み合わせで、奥行きのある質感に
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事例4 「心地よい日本の薫り」を風合いある和柄で表現したお香ギフトパッケージ。
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事例5 華やかな賀正感をパッケージに込めました
事例5 華やかな賀正感をパッケージに込めました

まとめ

サック箱の種類と特徴を理解していれば、適格かつスムーズなパッケージ選びが行えます。
こちらで紹介した形状は基本的な構造でしたが、中に入る商品の形状や材質、包装用途によって部分的な形状カスタマイズも行われます。

弊社では豊富な制作実績と製造技術をもとに、安全かつコストパフォーマンスの高い紙器設計を得意としています。
コスト面、機能性、イメージに合った素材など、お客様のご希望に沿うパッケージをご提案いたします。
是非弊社にご相談ください。

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